〜 現場のたみこさん 〜
2018年 9月
暑くて動けない日々が、つづきました。
ギラギラとした太陽の日差しが強すぎて、出かけようという思いはいっさい奪い取られ、スゴスゴとクーラーの効いた部屋で本を読むしかできない日々が多かったです。
それでも仕事となると一応シャキッ!!っとするから不思議です。
(これでシャキッ!としてなかったら、悪いけど、悲しいです)
クーラーで体が冷えたせいもあり、身体がだるくて仕方なく、もみ治療(?)しに行ったら、そこのお姉さんが、私が幼稚園の人と知り、
「もう現場にはいらっしゃらないんですよね? 」
…現場に、いない?
うん? いるっつーの!
なんかちょっと頭にキタ。確かに年もとってるし、担任持ってもいないんだけどさ(意地か)
そういえば、時々私が話し合い(子どもと共に考えたり相談したりすることがあるとき)に参加? 登場? 乗り込む?ことがあります。
その中には職員、子ども、私がジタバタと、ドラマ仕立てのように白熱することも…。
出たがりやの私はどんどん話をふくらませながらまとまりもなく子どもに問いかけたりもします。深く考え、深く話し合うことで、自分のことも、相手のことも、まわりの人のこともわかってほしいと強く願うので、話はさらに大きく、熱くなります。
でも、普段あまりおしゃべりしない目立たない子が、本当にステキな言葉で、みんなの心に深い納得の思いをとどけたり。
ハッとさせられること、お互いを深く知り合うこと、見直しあうこと(自分のことも)の大切な時間です。
話し合いが終わると、みんなはこわ〜い私が去っていくのが嬉しくて、
「たみこさん、ありがとね! バイバーイ!」
と見送ってくれます。
(「終わった! これで遊べる!」
という子どもの心の声が聞こえる…)
さてさて次の日、子どもが事務室に駆け込んできます。
「どうした?」と聞くと、前の日の話し合いがちらりとかぶる、小さなトラブルです。
「ふ〜ん。そうかそうか」ときいている私。
他の子も「たみこさ〜ん」と入ってきました。
小さな頭をぶつけ合うようにして、
お互いの主張を一生懸命話すかわいい子ども達。
聞きながら私は思ったのでした。
昨日話し合ったことがこうやって子どもたちの心に残り、遊びのなかでお互いにちがう思いをぶつけ合って、わかり合おうとして、口角泡を飛ばして…。生きているよなぁ。大きくなっているよなぁ。
そして「アラ?」と疑問が。
どうして私のところにすっとんできたのかしら。
側には担任も、他の職員もいるだろうに。
なぜ私のところに…?
信頼か恐怖か、それともそれとも…。
私の存在のありかたと、話し合いでの立ち位置も、もう少し考えなければならないのかも。
職員会議の時に話してみよう。それぞれの大人たちに聞いてもらおう。
私も、学ぼうとする、たみこさんだから。