〜 人間ってなんだっけ? 〜
2019年 1月
差別や暴力は、決して許せない。
人間が人間らしく生きることのできる社会の実現に向けて力を尽くしていると信じていたフォトジャーナリストのH氏の性暴力事件、ご存知でしょうか。
「戦場の子ども達」写真展。原発事故後のチェルノブイリの子どもたちとお母さんへの支援、福島の子ども達のための保養所づくり…と。そんな美しい仕事をしてきた人が、自分の立場を利用して複数の女性たちに対しての性暴力…って。
私、とても尊敬していたんです。毎年H氏のとった写真がカレンダーとなっているのをカンパの気持ちをふくめて買って、飾っていました。
彼のような人がいるから、希望を捨てないで自分も頑張れる!
そう思って生きてきました。
その人が…えっ!?
にわかには信じられないことでした。ショックで口をきくこともできません。
涙も出ない。ただただびっくりしてしまいました。
職員室でも、「まさか」「なにかのまちがい」「その女の人がおかしいのではないの?」とまで…。
心はどんどん沈み込み、そのうち、ニュースその他で「それが」本当のことだったということがわかりました。
心の中が重く暗く、どうにもこうにも受け止めきれないで過ごしました。
人間の裏の顔というのは、こういうことだと言う人もいましたが、平和を求めて、子供達の幸福を目指している、その活動は輝いてみんなを支えてきました。その人の裏って…。
もっと言えば、恋愛をしてしまったと言うならわかります。(だって人を好きになるのはもう仕方ないじゃありませんか)
人には面も裏もある…それでもどうしても納得できません。
こうしてぐずぐずと人間を考えてしまった私。
いったい全体どうなんだ!?
彼の美しくも優しい仕事は、仕事として意義はあるのか?
でも!!
とうとう私は親愛なる大好きな私の灯台である藤田さんに話してみました。
「ねえねえ、藤田さん、どう思う?
こんなに尊敬して信じていた人が、セクハラだって!
どう考えたらいいの?」
「フッフッフッ(笑)そんなこと私に聞かないでよ。
そこらの男の人に聞いてみてよ…フッフッフッ(笑)」
誰か、どう考えればいいのか教えてください!
本当に人間って、人間って…。
藤田さんには、もう〜…絶対に聞かないからね!