〜 入園困難 〜
2021年 3月
進級、卒園、入園、そして、このコロナの騒ぎの時のことです。
電話がかかってきました。
われらが愛してやまない主任のきみチャンが話しています。
「あらぁ〜お父さん日本語お上手!」と、かわいい声でほめている。そして、
「アッ!!そうなの〜!ごめんなさ〜い!まちがえちゃった…」とおわびしているきみチャン。
またやっちまったか?
きみちゃんは役所に灯油を注文してしまったり、少しふっくらしたおなかのママに「あらぁ〜おめでとう」とおなかをなでながら言ってしまったり、よくやってしまう人ではあります。
今回も外国の方だと勘違いしてしゃべっていたようだ(ヤレヤレ)
話を聞くと4月には年長組になる外国からママと日本に来た子を入園させたいという…。
日本語はそれほど上手ではないが、来年には日本で小学校に入るという。
アラアラそれは大変。
そうと決まっていれば、はやく幼稚園か保育園に入らなくちゃね〜、と話しました。
この西小岩の近くにもいろいろな幼稚園があるから、ぜひあちこち見学してごらんなさいね、と話しました。
ここ西小岩でも電話だけでなく見に来たほうがいいですよ、と話しました。
いつ見学にくるのかやりとりを何度かして、ようやくお父さん、お母さん、男の子の3人でいらっしゃいました。その男の子はピューン!と走って園庭で楽しそうに遊びまわり、お話している途中、汗いっぱいかいて上着を何枚か脱ぎに来て、また走りあそんでいます。
…遊びたかったんだねえ。
いっぱい遊ばせたいなぁ、と心から思いました。
そして、入園願書等の資料もみなお渡ししてあちこち見学して、「この時期(卒園式目前)だから急いだほうがいいよ」と話したのです。
数日後、「○日に書類も持っていきます!」
「お待ちしています。」
次の日「用事があるので○日にはいけません。△日に行きます」
このやり取りが…。…。何度か続き、その間の多忙さたるや、筆舌につくしがたい!
でも来年学校に上がるその子のことを思えば入れてあげたいし…。
でも、卒園式が終わり書類を持ってくるハズの前日、
「先生! △日は行けません!□日か×日か○日か△日に行きます!」
と元気に変更してくるではありませんか。
ついに私は言いました。
「お父さん、こちらのスケジュールに従ってもらわないと困るよ。事務もあるし。△日を決めたんだから…。今日なら来れるの?」
「いや、今日もダメです。□日か×日か○日か△・・・。」
「ダメだね。こちらのスケジュールにしたがってやってかないと入園できないよ〜」とついに私は悲鳴を上げてしまった。
お父さんはいろいろ言っていましたが結局「そーですか」と電話を切られました。
その後今日まで連絡はありません。
どこか、ほかの所に決まったんだといいけど。
日本語しゃべれないですぐ幼稚園に来る子も何人もいるけど、遊んでるうちにしゃべれるようになる。なによりいっぱいあそんで、たのしそうに笑ってくれている。
断ったかたちになってしまったけれど、どうなったかなぁ〜
どうしてるかなぁ〜、とまたまたぐずぐず思っている私です。
頼む、どこかに入園決まっていてくれ!!