〜 かえってきたウルトラマン・M 〜
2021年 5月
3月、みんなの盛大なる見送りを受け、保育園へと転職していった、我らがM。
懇談会もできないので、お知らせが終業式になってしまい、在園児びっくり。卒園児たちへもアッという間に速報としてニュースは広がり、たくさんの卒園児やお家の方が「M! やめちゃうんですって…?」と、別れを惜しみにきていました。
保育園で小さい子も保育してみたいし、西小岩だけでなく、他の保育と子どもをみて、自分の力を発揮したい、そう望んだのでしょう。
ここ西小岩幼稚園にとっては、パソコンもできるし本当に強い味方の保育者ではありましたが、本人の学ぼうとする気持ちもよく分かりますし、惜しみながらも盛大に送り出そうと・・・。
やっすー係長がうでによりをかけて、ステキなステキな寄せ書き色紙をつくってくれて、涙ながらに送り出しました。
卒園式の日、卒園児がリズムの「大わし」で、とんでいく一番最後に、Mもとびました。
背中をどんとたたいて、私も「いっておいで!」と。
そして、涙もかわかない4月はじめ、どうも、Mがその保育園を「やめた」との話が耳に飛び込んできました…。
いろいろメールやらで聞いたところによると、結局、子どもと安心して向き合うことができない。抱っこしてもダメだし、子どもと心から話をすることもできない。
職員同士も思いを伝えられない。気持ちがどんどん落ち込んで、保育園に行こうとすると体調がわるくなってしまう。。。
もちろん、主任や園長にも相談したけれど、なかなか思いが伝わらなく、苦しくなって、限界を感じて、辞めたと。
よその園の保育をどうこう言うつもりはありませんが、わかる気がしました。Mはそこではつぶれてしまうだろうと感じました。
傷ついているMに、西小岩にもどっておいで、と言いました。
で。
意地悪たみこは
「覚悟してね、あんなに盛大にお別れして、涙流して、ステキな色紙もらって、お家の人も子ども達もやめるの残念がっていたよね。
で、アレ?もどってる!
あたりまえだけど、笑われるよね。指さして。
そうやって笑うひともいるかもいれない。
『Mに似てるけど、ちがう人だよね?』
とか言われるかもしれない。それに耐えて、
『ただいま!』
とちゃんと言うんだよ!」
そして、Mは戻ってきました。
退職の手続きが完了していないうちに・・・
(事務は本当にいい迷惑です。怒るの当然です)
もちろん「えっ? もどってきたんだって、M!」とうわさはあっという間に広がって、ニコニコと顔をみにくるお家の人もいたりします。
マ、なんだっていいや。
心から子どもといっしょにいたいなら。
Mが言う。
「空気がちがうんですよ。子ども達のいる、この空気が。」
私たちは、またMを含めていっしょに子どもと笑っていたい。
どうぞ戻ってきたMを見て、笑ってくださいね。
そして、お帰りなさいと、声をかけてください。