〜 小さい時通っていた幼稚園 〜
2021年 8月
コロナに踊らされているこの夏。
子どもたちのことが気になって気になって仕方がない毎日を過ごしています。
通園バス閉じ込め事件のあった時も、すぐに職員みんなでふるえながら、涙を流しながら話し合いました。
かわいそうに。どんなに熱く、不安でこわく、苦しかっただろうか…と。
そして本当に私たちのこの園で起きることはないのか?
バス通園でのことだけではないはずだ、と。
過去30年くらいの間に西小岩幼稚園で起きた、ヒヤッとしたこと、何度も検討したそれを、再度話し合うこととしました。
・散歩に行った時に迷子にさせてしまったこと
・遅れてきた園児を置いて(出欠をたしかめないで)教歩に出てしまい、その子が園庭に残されていたこと
・調理したスープをお鍋にいれて職員が持ち、 園児が走ってきて取り分けているスープを子供にかけてやけどさせてしまったこと
などなど、ひとつひとつをとりあげて、どこをどうすればよかったか、何が欠けていたかを話し合いました。
改めて、子どもの生命を預かっているというこの営みを、深く深く胸にきざみ合いました。
そんなある日、私が幼稚園にいこうと歩いていたら、門の前をおなかの大きなお母さんと、小さな男の子、大きなお父さんが楽しそうに歩いていきます。
夏休みらしい家族だなとみていると、お父さんが小さな男の子に声をかけています。
「オイ! ◯◯ この幼稚園な、パパが小さい時通っていた幼稚園だよ」と。
追いついていた私は、「えっ? そうなの?」と声をかけてしまいました。
そのパパは目を丸くして、
「あ、あ、 エンチョーセンセ!」
と。 覚えていてくれました。
なんか、妙に嬉しかったなぁ〜
名前は出てこないけど、たしかにそのパパの顔には見覚えがあります。
小さな男の子は保育園に行っているらしいようす。
(楽しい保育園だといいね、と心の中でつぶやいて)
「あそびにおいで〜!」と声をかけました。
自分、元気になりました。