〜 歩けない 〜
2021年 10月
秋まつりスポーツフェスタの日がせまった週末のこと。
な、なんだ!
右足のももあたりが、歩くと痛い!
まあなんとかなるだろうとこらえて普通にへやのなかを歩いていた次の日、今度は足の付け根が…。
いままでに経験したことのない痛みで、一歩が、この一歩が出ない。
座っていたり寝ていると痛みは全くない。
でもイザ動くと、 実に悲鳴をあげたくなる痛さだ。
キッチンへ、トイレへいかねばならない時は立ったまま、「さてどうしよう…」と狭い部屋のなかでつかまるものを探す。
とにかく進まねばならない。
一歩。
「痛っ!」
(もちろんうなったり叫んだりはしない)
汗までかいて、とほうにくれる私。
少しでも痛みがやわらぐようにとお風呂までようやく行き、あったまってもみた。
シップを貼ったりもしてみた。
全然治らない。
なんだこの痛みは?
火曜日には小さい組のスポーツフェスタだし、是非出たいと気持ちをふるいたたせるが、ただただ痛い。一歩も歩けない!
タダゴトではない!
月曜日、娘のうでにつかまって、初めての整形外科へ。
ひとにつかまりながら歩いている人はいない。
私、ひどく悪い状況なんだ。
このまま痛みがおさまらなかったらどうしよう。
気持ちがどんどん暗くなる。
レントゲンの結果は、
「股関節のスリ減り」
うん・・・! 年?
それだけ?
ドクターは「やはりMRIも撮ったほうがいいでしょう」と慎重だ。
痛み止めを処方された。
次の日小さい組のフェスタなのに、と苦い痛い思い。
笑っている子の姿、走っている子の姿が目に浮かぶ。
でもMRIだ!
(これも初体験。工事現場に放り込まれたような30分間でした)
痛み止めのおかげか痛みは引き、年長の日は雨。
フェスタは延期。(ここだけの話、ヨッシャ!と思った)
いつ痛くなるかとガラにもなくビクビクしながらも、歩ける、痛くない、フェスタに出れる! 本当に嬉しかった。
まつの民舞で、どうしても太鼓をたたきたい私。
私の心の痛みや足の痛みを知っているキミちゃんは、「太鼓たたいているたみこさんカッコ良かった!涙でた!」と言ってくれた。
実は私もたたきながら泣きそうだったと白状しよう。
子どもたちと、鼓動をあわせ、目を合わせられる幸福。
もう痛くなりたくない!
強く思う。
もう薬も飲んでないけれど、痛くないです。
後日談
ドクターいわく、原因はサマザマ。骨のすり減りはあたりまえのこと。痛みが出ない人もいます。強いストレスも原因のひとつです。
実は身内に悲しみが続き、私はひどく弱っていたのです。
もう少し、もう少し子どもたちのそばにいたい…。