バス停にて
2023年10月30日
このあいだ、本屋さんの帰り、バスを待っていました。
広いロータリーのベンチで座っていると、散歩車を押して2人の保育者と1歳児さんが6人、しずしずとやってきました。
バスや電車が見えるし、散歩だな・・・。と見ていました。
そういえば、よくこのスタイルをみます。大きな道路を散歩車に乗ってグルグルと・・・。あれを散歩というんですよね。
散歩車を降りて、公園やらで遊んでいる姿は見ていませんが、よ〜く乗って、押されている小さな人…。ちょっと気になって耳をそばだててきいてしまいました。
保育者は散歩車の中の子どもたちとどう関わっているのだろうか…と気になって。
でも、子どもに話しかける声や姿は、いっさい見られませんでした。
なかみは聞こえませんでしたが、大人どうしのおしゃべりだということはわかりました。
「ほら、電車だね。バスも走っているよ」などのことばがけはなく、ただただ、2人して押している…。
もう、10年以上前にですが、バスで年長さんを連れて出かけたことがありました。
私と、あと2人の保育士。乗客の皆さんには申し訳ないなと思いながらも、子どもの楽しそうな顔ったらありませんでした。
目を輝かせて、友達と小さな声で(大声で話さないでね、と言ったから)おしゃべりしながらのバスに乗っての公園行き。
その時のことです。
私と他に2人の保育者がつきそっていました。
私は(!)子どもとおしゃべりをしながら、ふと2人の保育者を見ると、「あのさ、夜のごはんはさ…」とか、「この間買い物行ってさ…」とかのお話をしていて、子どもに目がいってないのです。
私は、自分でも驚いたのですが、ムカついてしまったのデス。
アレ? 子どものことを見ていないじゃないの!
近所の人との井戸端会議(?死語?)しているみたい…。
おどろいたというのもありました。
この状況で、夕飯のメニューや買い物の話する??と。
これって私のオゴリや生意気だろうか?
子どもといるときは子どものことしか考えてはいけない。
子どものこと以外は話してはいけない、それが保育者だと決めつけているわけではないですが、なんだかムカついてしまった私です。
でも、もちろんおしゃべりするなと叱ったりはしない、気の小さい私でした。
保育者として50年以上、今の園の職員室は芸能界についてやファッションについて、職員と話すこともありますし、子どもと関係ない話で職員室で大笑いしていることも多いです。
でも、、ここでは、ほとんど子どもの話。
子どもの話しかしないと言っても過言ではない!(と、まで言う!)
あれ?なんでこの話になったんだろう…?
あっ。散歩車だ。
保育者は保育のことしかしゃべってはならぬ、というわけではありません。園の事務室で人生相談や恋愛相談、家族のこと、なんでも話します。
でも、遠い昔、私がムカついたというのも、白状します。
そして、散歩車を押していた保育士の視線や話、なにより子どものことが気になります。
以上。
私のひとりよがりのおしゃべりでした。