たみこさんの部屋

表彰状

2023年11月30日

この間、東京都から功労賞(?)というものをいただきました。

なんで!?と思うが、それはただただ、“きみは長く子どもといっしょにいるね” という理由だ。「長い」ということが芯であることはまちがいない。
もちろん、表彰式に着ていくようなドレスは持ち合わせていないし、式典には出席しないで、後日、表彰状と記念品が送られてきた。

ずっと以前の話になるが、江戸川区からも区の功労者として表彰していただいたことがあった。そのときはドレス(??)をみつくろって表彰式に出席した。記念の写真をとったとき、私がはからずもど真ん中に座ったもんだから・・・。江戸川区では区報(公報)が配られるが、そこにその写真が載った(!)しばらくして幼稚園に来た子どもの何人かが、黄色いカバンを朝からやおら苦労してあけて、「ぐいぐい」「よいしょよいしょ」と公報を出している。そこには功労者の記念写真にうつる私の姿が。

ハイ!」
「これ、ママがもっていってって!!」

とつきだされた公報。

私「ありがとう・・・。

多分、そこに写った私をみつけてアラァ〜と、子ども達にみせたのでしょうね。なんか、うれしかったです。
そういえば、昔の卒園児のお母様がきれいな花束を持ってきてくださったっけ。

今さらだけど、ありがとう。

今回の都については、職員室での取扱いは案外冷たい。
表彰状を読み上げる人はいないし、「へぇ〜」と言って封筒の中にもどし、本や紙の並ぶ棚に置かれた。

先代(私の伯父)のときに、園長代理として長くお世話になった大串先生は園児の交通安全教育に頑張った園として表彰状をもらったのをちゃんと事務室にかけてあるし、大串先生自身が50年以上教育に携わったと全国幼稚園協会から表彰されたのも飾ってある。

誰が飾った?
アッ本人か!?
そーか!? 自分でどうにかしろということなのか?

(でもしない)

この仕事をこうやってしてこれたのは、そう、ここのみんながいてくれたおかげだということを確信を持って言う。

20年も30年も、私と一緒に子どもを育て、自分を育ててきた仲間たち。
楽しいことばかりではなかった。苦しくて苦しくて、息もできないこともあった。でも、顔を上げると「仲間」ー共に子どもを幸せに平和のなかで育てようとする大人の集まりー がいた。

涙をふきとばして大笑いすることもできる仲間たち。

だから、記念品の「銀盃」は私のものではないよ。
みんなのものだから、「どうぞ」と私は言った。

すると、仲間のみんなは「ジャンケンでいただこうか?」と言いました。

しかも、負けたほうがいただくことにすると、決められました。

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