たみこさんの部屋

〜 福島発・藤田発 〜

2017年 6月

先日、父母会主催で久しぶりに藤田さんの講演会が企画されました。
以前は要望もあり年に数回、お母様方と藤田さんを囲んでお話をするという時間が取れていたのです。

そこではお母様方は「○○ちゃんの母」ではなく、自分の名前で自分として参加していました。
子育てのいろいろを語り合い、藤田さんは、お母様方の悩みや迷いをよく聞いて…。でも一番印象に残っていたのは、しみじみと「子育てって、一生懸命に、必死に頑張って、でも、その子、どうなるんでしょう?」と発言したお母さんに藤田さんが「あたるもハッケ! あたらぬもハッケ! 子育てってそんなもんよ!」
みんな笑いました。

そして、みんなホッと肩の力をぬいたのです。

30名以上のお母さんが集まって、藤田さんの子育ての話、そしていつも子どもに語ってくれているいくつかを語ってくださいました。

なぜでしょう。
藤田さんの語りを聞いていると、涙がホロホロこぼれてしまう。
藤田さんが、お母さんや私たちにテクニックやお説教でなく子どもたちを楽しく育てようね。子どもってほんとうにかわいくて、幸せになるためにうまれてきてるんだよ〜って、にっこり笑って肩を抱いてくれるような気がするんですね。

父母会の方も、「ぜひまた!」と言ってくださってましたので、次回はどうぞいらしてください。

それと、劇団風の子東北の公演もありました。
これは幼稚園の主催です。
「福島発」…県民ラジオが舞台での一人芝居。
いまの福島のことを、ディスクジョッキーとゲストの一人二役で、時に音楽を入れながら、話してくれます。

なまりのある福島弁で、トツトツと語る。
ゲストの人は、今の福島の線量のこと、避難している人たちが差別されたり、5歳の女の子が「ワタシ、子どもがうめるんですか?」と聞いたいるすること、甲状腺ガンのこと…。
東京にいて知らされなかったことを、美しくも切ない歌と共にきき、泣きました。

この公演は2回あり、午前はお母様方、午後は職員と、ちょうどいま入っている実習生向けに、お願いしました。
終了後、風の子の方と交流会を持ちました。

若い実習生にはピンとこないんじゃないかな、
ポケっとしていたらどうしよう? と実は心配でした。

ところが、信じるものですね〜
次々と質問や感想を話して、自分が何にもしらなかったこと、話をきいて、おどろいたり考えたりしないといけないことをすごく感じた…と涙を流して言ってくれたのです。
いい交流会でした。

藤田発も、福島発も、みんな子どもへとつながること。
私たち大人は、子どもへの責任をきちんと果さねばなりません。

おとしまえつけて、死にたい!

これは長生きが必要ですね。(編集担当より)

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