〜 やさしいってなんだっけ 〜
2017年 10月
なんだか今月、運動会の疲れ、っていうんですか?
単なる年、っていうんですか?
妙に、妙に疲れてですねえ。
頭が回らないんですよ。(いつもか…。)
思い出すことなど書きます。
雨が降っているのを(運動会だったからそればっかり)
一人で夜中じっと感じていると、まだ20代だったかなぁ〜。
むかし、むか〜し、そのむかし。雨の夜です。どうしても、いっしょにはいられない人と別れて、タクシーに乗り込もうとしたと思ってくださいよ私。
その時一緒にいた人は、自分も乗ると言ってきたけど、そこはそれ、ダメなんですよ私。
一人で帰らねばならないんですよ。タクシーに乗って。
窓の外は雨。(演歌か…。)
涙はとめようもありませんでした。
運転手さんは私が泣いているのを知っていて、なんにも言葉をかけませんでした。
(ワイパーの動く音が今も聞こえる)
そろそろつきそうになった頃に、それまでずっと黙っていた運転手さんが、「お客さん、こんな静かな雨の夜は、きっとよく眠れますよ」と言ってくれました。
その声が、胸にしみました。
もうひとつ。
若い頃、(いやはや、ここまで生きると思い出話が多いすねぇ)
亡くした人のお墓に、時々行きます。
今年の春のことです。
駅近くのお花屋さんに、私は注文をつけます。
「お墓に持っていくのですが、洋花にしてください。やさしい感じがいいです。」
お花屋さんは、美しく花束を対でつくってくれました。
そして… 「春ですから…桜をひと枝いれました」と、手渡してくれたのです。
花束を抱いて歩きながら、やさしいなって思いました。
やさしいって、なんだっけ。
(お前の思い出話なんて聞きたくない!というクレームについては、お受け致しておりません。ハイ)