〜 のんのんばあ 〜
2018年 2月
劇団「風の子」の大好きな演目「なんかよーかい(妖怪)」を子ども達、お母さん達とホールで見ました。
やっぱりやってしまった。
たみこさん!
開演10:30のところ、えらそーに「10時開演! 時間厳守!」とお母さん方へお知らせしてしまいました。役員の方にヘコヘコ謝る私に、
「大丈夫!はやめに来て待っててもらってもいいですよ」…とやさしい。
でも寒いところでお待ちいただくのもなんだあなぁ…とクヨクヨ。
我がたびたびの失敗をくやんでいたら、
「メールで回して、ゆっくり来てと言っておきました!」と。
ありがたいなぁ〜。
ま、私の「曜日と時間」についてはもうみなさん誰も信用してないから、驚く人もいない。あきれる人さえもいない…とまで言う。
(自己嫌悪! でも反省足りん!)
「なんかよーかい」は、のんのんばあが、子どもがたくさんいる場所に「遊び童(わらし)」を探しに来るという話。この西小岩幼稚園にも探しに来ました。
あそびたいのにあそべないわらしは、石のお地蔵さんになってしまうから、全身石で固まって、指先ひとつ動かすこともできない。その石のかたまりと、のんのんばあは遊ぶ! 遊ぶ! 遊ぶ!
鬼ごっこ、かくれんぼう、お手玉…
とにかく夢中で遊ぶ!そして石のお地蔵さんは、わらしにもどって、はねる、とぶ、走る、笑う…。
見ている子どもは、わらしやのんのんばあといっしょにどんどん輝きだす。
ホールじゅうが光にあふれる。
そして、のんのんばあは、さんざん遊んで、「西小岩幼稚園の遊びわらしと沢山あそんだ。でも、まだわらしを探しに行かねばなんね。どこか、ここらで子どもが沢山いるところかねぇか?」ときく。
年長のお兄さんが礼儀正しく「西小岩小学校が近くにあります」と答える。
ばぁは、「そこはどこだ!?」ときく。
「こう行って、信号をわたって、すぐです」と説明する子ども。
ばぁは、「そうか、だば、行ってくる! おらの探しているわらしは、そこにいるかもしんねえ」と、荷物をまとめて背負い、ホールを出て行った。
「行っちゃったねえ」
順番にホールからへやにもどる子ども達。
門の白いフェンスに男の子がのぼってしがみつき、小学校へと続く道をすごいいきおいで、のぞきこんでいる!
私もいそいで、フェンスにのりあがって見る。
「行った!? のんのんばぁ… あれちがう? あの信号のとこの人」
「どれどれ? あっ、そうかも」
「のんのんばぁ、もう小学校ついたかなぁ?」
「あの人そうかもー」
「わらしに会えるかな」
いつまでも、いつまでも見ている子たち。
ちょっとテレビをつけると、ゲームの宣伝、ものすごいですね。
こんなにみんなゲームをしてるんでしょうか?
「色、形、音、映像」
すべてが私にはわからない。
イマドキのいろいろを、すっかり否定するわけではないし、私だってスマホを使ったりしている。
(こう見えてスマホ!!)
でも私は思う。
この嵐のような映像と音たちから、子どもの豊かで美しい感性を守るためには?と。
人のやさしく力強い歌、音楽。
大人が子どもの顔を見つめながら話してくれるお話。
絵本
絵本
そしてなにより、ころげまわり、ぶつかり合う、笑い合う、遊びの仲間たち。
のんのんばあ!
西小岩幼稚園に、また来てね。
西小岩の遊びわらし達は、
いっぱい遊んで待ってるからねぇ〜