たみこさんの部屋

〜 お墓まいり 〜

2017年 8月

雨の多い、8月でした。

お盆もすぎて、ようやくお墓参りに行ってきました。
我が実家は、どちらかというと(?)キリスト教でしたので、お墓参りとかお盆とかの事情がようわからなかったのですが、お墓に行くと時期によってはどのお墓もきれいな花が供えられていて…。
お花の無いお墓がなんだか寂しそうにみえて、年に何回かでかけます。

私の母は父よりずいぶん前に亡くなったのです。
すると、「お線香をあげさせてください」と、
お仏壇があると信じている方が何人もいらっしゃいました。

写真と花しかない棚に、なんだか手持ちぶさたで困惑する方を見て、ある日父は出かけていきました。
そして、紙袋をブラブラさせて帰ってきました。
中から出て来たのは、小さな小さな仏壇でした。

「これで、なんとか形になるだろう?
 まぁ、これでいいよ。」と。

そんな家で育っていたので、なんだかどこかうすぼんやりとしているのかもしれません。

おまいりした霊園が、水場のそばに「手紙」を書いた掲示板を建てました。
「恋人」「友人」そして「孫」へと宛てた手紙です。
そのなかでの「孫の手紙」(金子光晴から、若菜、夏芽へ)

「若菜、夏芽。 いたいけな孫二人
 助け、はげまして成長する姿をいつまでもみるために、
 生きていたいとは思うが、人間のはかない宿命を天に任せなければならない、
 そのことこそ、悲しみの始まりであり、また最期のものである」

うーん。
しみる。
深くうなずく私。
何度も何度も読む私。

生命に限りがあるからこそ、今を一生懸命に生きるのですね。
私のいなくなったときに、子ども達が元気に大きくなっていくことを、信じなければ。

本当は

やってらんないっつーの!!!

(一生懸命生きて、仕事してはいられません…の意)

藤田さんも、この夏も沖縄やらあちこち講演に出かけられました。
生きているうち、伝えたいことがあるのよ。生きているうちね
と、この頃よくおっしゃいます。…が、わたしなんかよりよっぽどお元気です。

昔大好きだった人の写真を50年かけてようやく処分しました。
あとの人がこまるだろうなと思うものは、すべて処分することに決めました。

お墓まいりで祈ることは、
どうか世界中の子ども達が、戦争で死にませんように
です。

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