〜 特技! 嬉しいことを思い出す 〜
2020年 2月
● 楽しいところはどこ? 〜お母さんから聞いた話〜
母:
お休みの日、家族みんなで出かけようということになったので、
「さて今日は、と〜っても楽しいところに行きます。さて、そこはどこでしょう?」
子:
「えっ? 楽しいところ? わかった! 幼稚園に行くんだね!
パパお仕事大変で行きたくない時幼稚園に行けばいいよ。
嫌なことはみ〜んな先生たちがやってくれるから!」
ディズニーランドよりゲームセンターより、ショッピングモールより楽しいところは「幼稚園!」と言ってくれた。
パパのことも気にして、幼稚園に行けばなんとかしてくれるよ、と言うこの子の思い。
● 風の子さんが言っていた話
今年度2度めとなった観劇会。
劇団「風の子」の公演でした。
みんなかなり集中して見て、笑い、お母さん方も含めて幸せな時間でした。
終わって、みんなで大道具や小道具の片付けをしている時、劇団の人が言いました。
「この幼稚園の子たちは本当にすごい集中力ですね。
どこの幼稚園よりも子供の観劇のしかたがすごい!
みるところは観る、笑うところは笑う。本当にすごい子ども達ですね〜」
と言ってくださいました。
集中して遊ぶ、とことん遊ぶ。
そのなかでおきてくるトラブルやもめごと、ケンカも含め、存分に自分を出してぶつかる。
大人は何が大切かを自分自身に問いながら、子どもの言葉や思いをていねいに聞き取り、お互いへと伝え合うことをおこたらない。
観劇でも変なツッコミをしたりする子はいません。
お互いに肩をぶつけあって笑い、楽しさを共有しているこの子たちに幸あれ! と思う。
こうして、今年度もしめくくりの時となります。
私の保育者人生も、
50年を越えようとしています。(!?)
でも、時々、苦しい時があります。
辛い時があります。
そんな時の特技が、私にはあります。
自慢? ウヌボレ? なんでもいいや。
この幼稚園の子たちの嬉しいことを、
アメ玉を口にほうり込むように、
サッと思い出す、ワザ! です。