募集
2023年2月28日
なんだか電話の多い日がある。
「コピー機とりかえませんか?」
「印刷機はどこのをつかってますか?」
「金(きん)、買いませんか?」
「マンション買いませんか?」ナドナド…。
このところ、ものすごーく多いのが、派遣会社からの連絡だ。
先日は、「◯△□です!何人募集してますか?」と怒鳴るような声の人からの電話。
「ハッ?えっ?なんですか?」
「何人募集してるんですか?」
「アノー、何をですか?(オロオロ)」
「えっと、募集してますよね?」
「こ、、子どもですか?」
「いえ、先生です。何人募集してますか?」
「アーア、職員ですか? 今のところひとりも募集していませんけど…(ホッ)」
「あ、そーですか」(ガチャンと電話を切る音)
募集って、派遣会社か。
そういえば、あそこの園もここの園も派遣会社から職員をお願いしているという話を聞く。テレビコマーシャルでも人材派遣会社ってよく見聞きする。
この園はというと、10年、20年、30年といっしょに仕事してくれている人が多い。もし辞職したとしても、誰かのつながり、友だちや知り合いなどに声をかける。成人して保育者をしている卒園児とかや、いろいろ…。人のネットワークでいままで派遣会社というのを使ったことが一度もない。
これってありがたいことにちがいない。
だから、派遣会社の電話には戸惑いがある。
保育者不足は言われてからかなり久しい。給料も安いし大変な仕事ではある。この園でも困ったときも何回かあったが、そのたびになんとかみんなの力で乗り越えてきた。
保育園での虐待などが問題になっているが、胸を押しつぶされそうに辛い。親は預けないと働けない。子供は楽しく笑って遊んで成長するものだ。
それぞれが希望を持って明日に向かうことが大前提だ。
そんなこんなをオロオロ考えていると、ほら、また電話だ。
こんどは派遣会社じゃないだろうなあ。